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「トゥインクル・スター」

関係のない話ですが、背景変えました♪いかがなもんでしょ?

豪円小説意外と好評だったのでまだ続けてみます(キリッ)
連載プッシュして下さった方、好きだと言って下さった方!本当にありがとうございます*^^*


―!閲覧の注意!―
・豪円小説「トワイライト・スター」の続きっぽいものです
・豪→←円な感じが……出てるといいなっ
・今回の円堂さん、若干襲い受け
・いつもながらのヘボあぷりこっとクオリティ
・裏コールは厳禁の方向でげっふんげっふん!!


(追記で豪円小説「トゥインクル・スター」)




これは執着だ。
幼過ぎる執着だ。
分かっていながらも自分にはどうすることも出来ない。

誰に分かるというのだろう。
この押さえきれない感情が。







トゥインクル・スター







豪炎寺に好きだと伝えて、やっと気持ちの整理がついたと思ったのもつかの間。今の自分達の現状について円堂は考えていた。
あれから円堂と豪炎寺は男同士ながらも恋人として付き合うことになった。恋人として、隣で相手を支え合おうと。
豪炎寺はよく笑うようになった。
豪炎寺はよく切なそうな表情をするようになった。
豪炎寺はいつも隣に座るようになった。

「やっぱり俺は……お前に執着し過ぎているな」

彼はそう言って力無く笑っていた。




部活が終わると、大抵豪炎寺は最後まで残って少しでも二人でいる時間を増やそうとした。上手い具合に二人きりになる機会を作り、人目を忍んで円堂を力強く抱きしめた。
何も言わず、ただ縋り付くように包み込んで円堂を困らせた。

「……どうかしたのか?」
「いや……何でもない。しばらくこうさせてくれるか?」
「ん…………」

こういう場合は特に何をする訳でもない。円堂が不安になるぐらいに強く抱いた腕に力を込める。それは後ろにいる豪炎寺が泣いているのでは、と思わされる程不安定なものだった。
否、きっと内心は泣きたい気持ちでいっぱいなのだろう。それを精一杯隠して我慢して、決して見つからない様にと振る舞っているだけ。

「……なあ豪炎寺」

そのあまりの心苦しさは、円堂に彼の名前を呟かせた。

「何だ?」
「お前にとっての俺って……何なんだ?」

言った自分が脳内で反復する程その質問は馬鹿げていて、余計胸を苦しめる結果に陥った。

「『恋人』だろ?」
「そうだけど……なにか足りない気がするんだ」

自分を好きだと言った豪炎寺に応えるように生まれたての初な思いを告げた円堂。しかしどちらかというとそれは必死で自分に縋り付こうとする豪炎寺を一人には出来ないという気持ちの方が強かった。
本能か同情か、どうしても彼を放って置けなくなったのだ。

「それにお前、さ……」


一緒にいたいから一緒にいる。
抱きしめたいから抱きしめる。
好きだから『好き』と囁く。


『恋人』とは言葉で言っても、円堂の知っているそれと今の自分達は違うような気がしてならなかった。


「豪炎寺あれから……」
「円堂」

心をきつく苦しめるものの本体に辿り着きそうだったその瞬間、豪炎寺は肩を抱きしめた腕に力を入れ言葉を遮った。急な行動に身がビクッと縮こまるのを感じながら顔だけ振り向くと、吐息を感知できる程近くに豪炎寺の顔があった。

「無理して俺と付き合う事はないぞ」
「え……?な、何言ってるんだよ?」
「お前が俺に合わせてるのは分かってる。お前の事だから今まで恋愛経験なんてしたこともないんだろう?
 でも俺を不安にする訳にはいかないと思ってやってくれてるんだな」

豪炎寺の左手が静かに円堂の頬に触れ、目に掛かった前髪をかきあげる。一瞬だけ肌に感じた彼の体温は冷たく、思わず全身で怖いと思ってしまった。

「……怖いんだ」
「え……?」
「お前を占めるものが俺じゃないのが怖くて……嫌になるんだ。お前には分からないだろうと思うけどな」

幼いキャプテンに縋り付いた手は心なしか震えていて、ただ抱きしめられるだけの円堂を困惑させる。自分を占めるもの―――そう言われても表現が曖昧過ぎて理解出来なかった。
豪炎寺が自分を思ってくれている様に、自分も彼を好きだと思っていたというのに……。

「豪……」
「いや、何でもない。気にしないでくれ」

意見する隙もなく、彼の腕を掴もうとした円堂の手は先に彼に捕らえられた。行き場を失ったそれがうろたえたのと同時、ずり下げられたバンダナが一瞬で視界を一面オレンジ色に変えた。

「わっ!?何……」
「すまないな、円堂……」

慌てて視界を確保した円堂が見上げた先にあったのはすでに背を向けた豪炎寺の後ろ姿だった。





好きが好きと表せないもどかしさ。
幼さが幾度も行く手を阻む心苦しさ。
いっそのこと自分を捨ててしまえたら胸も晴れるのだろうが、そうすると豪炎寺がこちらを見てくれなくなると考えると余計に頭痛が激しくなった。



部活のせいで何も言えないまま数時間が経って、やはりまた面と向かって話し合うべきだと彼を呼び出そうとも考えたが、部室に戻ってくると幸いにも一人きりの豪炎寺かいた。薄汚れたベンチに腰掛けて窓を見つめる彼はどこか物憂い気で、堂々と入ってきた円堂にも気付いていなかった。
胸の痛みをぎゅっと押さえ、円堂はそっと近付き見下ろす。

「……豪炎寺」

名前を呼んで初めてキャプテンの存在に気が付いた豪炎寺は窓からこちらに目を向けると小さく笑い、すぐ顔を背けた。

「もう少し肩の力を抜いてもいいんじゃないか?スポーツマンには練習のし過ぎも良くないぞ」
「お前だってこんな時間なのにいるじゃないか」
「いや、俺はお前を待ってた」

しかしそう言いながらも豪炎寺は決して円堂を見ず、また触れようともしない。それが明らかに数時間前の言動が影響しているのだとはさすがの鈍い円堂でも分かった。

「……なあ豪炎寺、俺がお前の何なのかって言ったのは覚えてるよな?」
「ああ。恋人だって答えたな」

淡々と紡がれる言葉。喉が締め付けられる様な錯覚に捕われながらも円堂は胸元を握り相手を見据える。

「お前さ、俺の事……ホントに好きなのか?」

驚いたのか、やっと真っ直ぐこちらを見た豪炎寺の視線に唇を引き結ぶと、口端が微かに震えるのが分かった。
常に共にいたせいか、もしくはまだ親友が抜けないのか。恋人へと形を変えても変わらずそこに居座り続ける感情。自分を抱きしめた、自分を好きだと言った、自分を思ってくれた豪炎寺に対する不安定過ぎる感情。
違和感と不安が交差する先にあるそれが指すものは―――『執着』。

「俺の言った事を気にしてるんだろう?言っておくが俺がお前を好きな気持ちはお前が考えているよりもずっと……」
「だったら、さ」

開け放たれた窓からどっと風が吹き付ける。薄く光を通したカーテンが大きく翻り、人気の少なくなったグラウンドに小さく砂煙が上がる。
それを合図にするかの様に、円堂は豪炎寺に勢いよく飛び付いた。

「お、おい円……」
「お前にならいいって……言っただろ?」

親友でも恋人でも、そんな肩書きはどうだっていい。ただたくさんの『大好き』を秘めた彼と一緒に居られる理由が欲しかっただけだったのだ。
知ってしまえばとめどなく溢れる思いが暴走させた。

「恋人とか、そういうの全然わかんないんだよ。でも俺だって……お前の事好きなんだ……」

自分に何が出来る?相手は何を望む?
空に一点の曇りも目にする事はなかったあの時と今の自分は完全に違うものだと思う程、自らが汚れた人間に思えてならない。
いつしか、自分を好きと抱きしめてくれた豪炎寺がいなくてはならない程にまで堕ちていたのだ。

「俺の心を占めるものが豪炎寺なら……俺はお前のものだろ?」

袖口を強く掴んで顔を埋めて涙で潤む瞳を拭うと、円堂は震えた唇を豪炎寺へと押し付けた。
以前豪炎寺がした事を思い出しながら。
豪炎寺はやはり何も言わず、けれど代わりに力強く抱きしめてきた。



「俺達もっと大人になろう、豪炎寺……」
「……ああ、そうだな」





輝く星は連れ添って、今日も瞬く。
恋に焦がれて流れ星になって、闇の淵へと飛び込んでいく。


初めて汚れた感情を知った少年が本当の意味の涙を知るのは、もう間もない話……。

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Author:あぷりこっと
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―ぷろふぃーる―
大人だとか子供だとか。
オタク、腐を必死で隠す腐女っ子。

名前:あぷりこっと
年齢:?(どこかにヒントが)
性別:女子であり腐女子
生息:関西のあそこだとか
特技:お料理・お裁縫・一輪車
好き:主人公うk…(げふんげふん)
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